ペットショップと小鉄

2年半前、
小鉄は最初のオーナーさんの
家庭の事情からの我が家にやってきた。
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オーナーさんは
綾瀬にあるショッピングセンターの
ペットショップから
小鉄を迎い入れた言っていた。
話によると…
どうやら小鉄は
『売れ残りの仔犬』
だったらしくかなり安価になっていた。


今日は私も仕事がお休みだったので
機嫌が直った(笑)夫と
リビングの大掃除終了後
ホームセンターまで
3匹のシャンプーを買いに行った。
ペット用品売り場には
当然の如くペットショップが
併設されている。
そのホームセンターもそうだった。
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区切られたガラスの向こう側
体を丸めて眠る
小さな小さな仔犬や仔猫たち。
一体どんな夢を見ているのだろうか…
お母さんや兄弟の夢なのか
それとも
新しい家族の夢なのか。
ガラスの中の子達よりも
大きくなってしまった仔犬達は
フロアにあるケージで
人間が通るたびにシッポを振る。
それはまるで
「ボクここにいるよ。
早くおウチに連れて帰ってね」
そんなことを言うように…

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1匹のコーギーと目があった。
ケージの中から
ジッと私の方見上げ
『連れて行って。
良い子にするよ。』
そう訴えかけているように思えた。
そのコーギーを見ていたら
ペットショップにいた時の小鉄が
どんな気持ちだったのかと悲しくなってきた。
成長してしまった仔犬に対して
ペットショップがどんな扱いをするのかは
もう一般にも知れ渡っている。
前のオーナーさんが小鉄を見つけるのが
何日か遅かったら…
もしかしたら小鉄の生命は失われていたかも知れない。
怒りと悲しみと複雑な感情が湧いた。

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小鉄は今毎晩私と眠る、
体をピタリとくっ付けて。
私は小鉄の生命のリズムを
子守唄代わりに眠る。
あのコーギーの仔犬が
幸せになりますように…